祝 辞 市原看護専門学校が創立50周年を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。千葉県医師会を代表いたしましてお祝いのご挨拶を申し上げます。 貴校は、昭和48年、その前身である市原市医師会立准看護学院として開校以来50年にわたり、市原市を中心とした地域の医療・介護を担うたくさんの貴重な人材を輩出されてまいりました。 現在千葉県内には、4校の医師会立看護師養成校がありますが、貴校は唯一の看護学科設置校であるとともに、4校の在学生総数の約4割を貴校学生が占めるに至っています。 さて、団塊の世代が75歳以上になる2025年がまさに目前に迫っております。既に我が国は、4人に1人が高齢者という世界一の超高齢社会となり、少子化と相まって社会保障制度改革は待ったなしの状況にあります。 そのような状況にあっても、我々医療関係者は、子供たちが健やかに生まれ育ち、高齢者の方々の老いや病の不安を和らげ、必要な医療・介護を安心して受けられる社会を作っていかなければなりません。 人生100年時代を迎え、医療ニーズを含めた住民の多様なニーズに応えられる、地域包括ケアシステムを確立・推進していくことが求められております。 地域包括ケアのキーワードは多職種連携です。医師のみならず、本校で学び、巣立っている看護師、准看護師等々、いろいろな関係職種の方々が協力・連携していくことが重要です。 今後とも、県民の皆さまが健康に安心して生活できる千葉県づくりを目指し、医師会は皆さまと手を携えて進んでまいりたいと考えております。 結びに、市原市医師会、本校の教職員や在学生、卒業生の皆様が心をひとつにして、これまで半世紀にわたって積み重ねてこられた市原看護専門学校の歴史の上に、新たな歴史の1ページを築き上げ、貴校がますます発展されますよう祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。■公益社団法人千葉県医師会会 長 入江 康文■14
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