市原看護専門学校創立50周年を迎えてー追補版ー
34/68

創立50周年に記念して 市原看護専門学校の創立50周年を記念し心からお祝いを申し上げます。 昭和48年の創立以来、時代の変化や急激な社会情勢の変化に対応され、看護師・准看護師の養成に携わってこられました諸先生方、関係各位のご尽力に敬意を表する次第です。 私共辰巳訪問看護ステーションは「病気や障害があっても住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と願うご本人やご家族の思いを支援し在宅療養を支えています。近年は利用者の人生の最期に立ち会う事も少なくありません。その人にとって最も良い形で「人生の幕を閉じる」ためのお手伝いをすべく、看護師として何ができるかをいつも自問自答しています。ゆえに、利用者やご家族からの「ありがとう」と言う言葉に大きなやりがいを感じられる場所です。 当訪問看護ステーションで市原看護専門学校の学生さん達は、評判良く実習されて来られました。毎年一定の期間になると実習生のみなさんと過ごしてきましたが、この2年間は新型コロナウイルス感染症が流行し、臨床実習施設であった当ステーションも受け入れが難しい状況となりました。予期せぬ情勢を迎え、当初私も次世代の看護師育成は私の担う役割であり「学内で学んだものを実践できる力に変える臨地実習は不可欠な過程」と考えていましたので、非常に心苦しい思いをしたことが記憶に新しい所です。しかし市原看護専門学校ではこのような社会情勢でも医療現場を支える看護師・准看護師を無事に社会へ送り出されました。これは多大なるご苦労の賜物であり、市原看護専門学校職員皆様の丁寧で行き届いた質の高い教育の評価となり、さらには市・県・国へのかけがえのない貢献だと確信しております。 いつの時代であっても社会から求められるのは、様々な状況に対応しうる実践的学力と創造性並びに行動力を兼ね備えた人材です。今後も社会の変化に対応した看護を提供できる看護師の育成がなされますよう願うと共に、市原看護専門学校の益々のご発展と皆様のご健勝ご活躍を心より祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。実習施設■辰巳訪問看護ステーション管理者  尾崎 留美■34

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る