市原看護専門学校創立50周年を迎えてー追補版ー
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市原看護専門学校創立50周年に寄せて このたびは創立50周年を迎えられ、誠におめでとうございます。これまでに巣立っていった多くの卒業生が、社会で、医療現場で貢献されていることと存じます。 さて、以前から千葉県の医療事情で指摘されることとしまして、医師・看護師の不足が上げられています。看護師の絶対数では全国9位となるのですが、実際の医療現場に影響すると考えられる人口10万人当たりで計算すると全国の都道府県別でワースト2位と、看護師が不足する代表的な県となってしまいます。そして、人口の高齢化が進む状況から看護師のニーズは今後も増えるばかりとなっています。しかし、看護師の養成は容易なことではなく、千葉県の状況を改善する事はとても難しいことと思われます。唯一の解決策は、看護師を志す人達を一人ひとり大切にし、時間をかけて人材の育成を進める以外にはないものと考えています。 もとより看護職は医療において極めて大切であることは言うまでもありません。そして今の時代に合わせた看護師の養成においては、医療の高度化に伴い、今まで以上に、多くの知識、経験が求められています。そのため卒業後も力を伸ばしていくためには、学びの継続が重要となります。その素養を身につけるには専門学校での基礎作りがとても大切なことと考えております。市原看護専門学校では教育理念にも謳われているとおり、医療の高度化に対応する専門知識はもちろんのこと、人間関係を基盤にした人に寄り添う医療人の養成に配慮しているとのことです。そのような高い教育理念の元に教育が行われている貴校に、微力ながら当院での実習などがお役に立てているならば幸甚です。   今後も貴校のますますのご発展を祈念しております。令和4年3月吉日実習施設■千葉県循環器病センター病院長  岡嶋 良知(令和4年3月1日現在)■24

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