市原看護専門学校 創立50周年を迎えて
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市原看護専門学校の創立50周年に寄せて 昭和 48 年に市原市に看護職育成の看護学校が設立され、50 年目を迎えました。多くの方々のご支援により現在 に至りますことを感謝いたします。この多くご支援の元、市原を中心に保健医療福祉の分野で活躍する卒業生を輩出してまいりました。ここにお礼申し上げます。 そうした卒業生の活躍を私たちは誇りに思います。また、そうした人材育成の一端に加えられておりますことを感謝いたします。 変化し続ける社会は、人工知能 AIを作り出し、その便利さを享受するわたくしたちです。そうした便利すぎるほど便利な社会になりましたが、一方で人との繋がりを求めている私たちがいます。それは、私たちが機械には代替できない人間であるからだと思います。人間の関わり、ケアを得たいというニーズでもあると思います。 ケア職である看護は、そのニーズに応える職業であると思います。看護の活躍の場は広がり、急性期を中心とした病院での看護だけでなく地域の人々の生活する場、そのコミュニティでの看護等、その活躍が期待されています。私たちは、その期待に応えられる力を持ち、成長しつづける看護職を目指したいと切に願います。 医療においてもタスクシフトが始まりました。単にマンパワー不足を補償するのではなく、適材適所で各の持てる力を最大に発揮し、パフォーマンスを高めることでより良い医療の提供を目指すタスクシフトであると私は考えます。その動向は「准看護師への期待」にもつながっています。その資格者としての役割を最大に発揮するためには、その役割と責任の明確化が必要です。看護職は自身の役割とその責任を引き受け、その専門職者として一人ひとりがその持てる力を最大に発揮することが求められるでしょう。そして、そのニーズにこたえることができる、そうした看護職を育成することが本学の使命であると思います。 本学の教育理念は平成7年の看護学科併設時に明文化され現在にいたります。その理念は変化する社会においても、看護教育における不動の信念を明文化したと私は考えます。この教育理念のもと本学の発展を切に願います。只今、私たちはCOVID-19のコロナ禍にあります。先人の知恵と科学の英知でこのコロナ禍を乗り越えていきたいと思います。■ 副学校長  梅里 妙子■48

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